小橋vs力皇 GHC前哨戦

20日のノア「Navigate For Evolution '05」後楽園ホール大会では、メーンで小橋建太モハメド・ヨネ潮崎豪組と力皇猛森嶋猛丸藤正道組が6人タッグ戦で激突。3・5日本武道館大会に向けてのW前哨戦が行われた。

 GHCヘビー級王座V13を達成した”絶対王者”小橋と挑戦者の力皇は、序盤から互いを意識した激しい打撃戦を展開。最初に力皇が無双からパワーボム、新技の裏無双を仕掛けるが、これは潮崎がカット。すると、今度は場外戦になだれ込んだ。壁に頭を打ち付けられた小橋は、一度はリングに戻ったものの、自ら場外戦へ連れ込んで応戦。最後はリング上の戦いに目もくれず、客席の中でもつれ合うようにして殴りあった。

 昨年11・28札幌で力皇に無双でピンフォールを奪われている小橋は「裏だろうが表だろうがかかってこい」と真正面から迎え撃つことを宣言。2年間連れ添っているベルトに「ベルトが『ほかには行きたくない』と言っている」と、GHC王座を生涯の伴侶とすることを宣言した。

 一方、オフ中に裏無双開発のための特訓を行うなど気力・体力ともに充実している力皇は「手ごたえバッチリ。小橋を本気にさせられた」と、最初で最後の前哨戦での感触に充実した表情。出せなかった裏無双についても「どれぐらいの威力か試したかったのに失敗した」と、本番でのお披露目を予告した。

 白GHC王者の丸藤と挑戦者のヨネもバチバチのファイトを展開。互いに必殺技は阻止したものの、丸藤の空中殺法にヨネもパワーで応戦。試合終了のゴングが鳴っても場外戦を展開し、初シングル対決に向けて気合をみなぎらせた。